ある晴れた日の昼間に、子どもを喜ばせたくて、動物園に行きました。
順番に動物たちの前を歩いて、ひととおり見終わり、広い園内を散歩していました。
突然、何かの衝撃を感じました。周りには家族以外はいません。建物も離れたところにあります。
誰かが何かをしたわけではないのは、はっきりしています。まるで、空から何かが降ってきて、私の中に、これまでとは違う私がいるかのようです。
正直なところ、不愉快の方が強く、少し体調が悪いと家族には話して、帰宅したと覚えています。
その頃の私は子どもの出産を控えていたので、なんとかこのまま無事にお腹の子供が生まれることだけを願っていました。
そして、体の中の不愉快さはしばらく忘れようとしました。
たぶん、出産間近のために起きていることだと思うようにして、日々を過ごしていました。