陰陽師 第十巻

 

 

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「天文博士 賀茂保憲 冷泉院遷御に於て 反閇をつとめること」

(てんもんはかせ かものやすのり れいぜいいんせんぎょにおいて へんぱいをつとめること)

 

晴明の兄弟子の賀茂保憲が、大切な役目をつとめることと並行して、

晴明が行う隠れたミッションについてのお話。

 

内裏が炎上したため、都の人々の心は乱れています。

 

その一方で、見えないものを見ることができる人々は、

次の準備のために動いています。

 

晴明

賀茂保憲

八坂の浄蔵

 

ものごとを見る角度はひとつではなくて、

違うアングルで見ることで、まったく異なる光景が広がります。

 

次のステップのために備えている晴明には、

龍神が入ってきます。

 

なんだか急がされていると、感じている晴明。

そういうときは、たいがい、変化をうながされています。

 

そして、変化することは、わくわくと同時に、少しの不愉快もセットで来ます。

 

晴明でもそう感じているようです。

そういうところに、やはり親近感を感じてしまいます。

 

菅原道真には、怨霊として恐れられている姿とは別に、

高貴な女神が導く可能性のある姿があると、晴明は語ります。

 

そういうところも、好きです。

 

 

 

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「安倍晴明 建禮門の前にて 安摩を舞󠄂ふこと」

(あべのせいめい けんれいもんのまへにて あまをまふこと)

 

陰と陽

太陰と太陽

 

を結びつける役目を行わせられる晴明のお話。

 

兄弟子に頼み事をする羽目になった晴明の前に、

蛇が小鳥をくわえてどぐろをまいている光景が見せられます。

 

「長いものには巻かれろ」

 

ということの象徴であると、気がついたときには、ウケました。

 

私たちが気がついていないところでも、意外と

こんなお知らせは来ています。

 

晴明は細かく拾っている方だから、ほとんどのコマに

根源のメッセージが散りばめられています。

 

 

~この巻の極意集~

 

存在するということは

驚異的だ

 

いくつもの次元(デイメンション)からの合体によって

人は存在している

 

~~~~~~

 

私たちは、まず、人同士の支配関係からは、自由にならなくてはなりません。

 

そのあとで、光と闇の識別を身につけます。

 

その後初めて、根源に仕えるスタートラインに立ちます。

 

そこでは、自由意志は、消滅してしまいます。

 

このことが、これまで自由を求めてきた人には、受け入れにくいところです。

 

晴明も、この巻の中で、そのことに向き合います。

 

自分のエゴを破壊して、根源に仕えきれる者だけが、その先の使いとしての役割を果たせるのだから。

 

 


陰陽師 10 (ジェッツコミックス)