私が30代のときの話です。
階段の一番上の段から、一番下まで落ちました。
不注意がきっかけだと思いますが、
なぜそうなったか、詳しいことは覚えていません。
落ちているときに、どうにかして途中で止まりたいと思いましたが、
無理でした。
階段の下で、全身の痛みにしばらくうなりました。
当時の私は、「病院になるべく行きたくない。」と思っていたので、
(なんとか自宅で静かにしていて、治らないかな)と考えていました。
それから、少しずつ、腰と左足がしびれるようになっていきました。
(いや、病院行きなさいって、思いますよね。ホント)
半年間、その状態で抵抗して、
最後は、痛みで、座ることも立つこともできなくなりました。
子どもに食事を手伝ってもらう所までになり、
やっと整形外科を受診することを決めました。
診断は、椎間板ヘルニアでした。
尾てい骨に太い痛み止めの注射を打っても、痛みはあります。
入院、手術です。
全身麻酔を受けながら、ストレッチャーで手術室に運ばれていくときに、
「もし、今度目が覚めて、歩くことができたら、必ず違う人生を歩こう。」
と決意しました。
そして、手術室の壁を見た後、麻酔の効果で、記憶がなくなりました。